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2022.11.28

【研究紹介】下窪先生の日本社会におけるスポーツ観戦者の社会的属性に関する論文が採択されました!

皆さんこんにちは!
いきいき放送局へようこそ!

本日は、健康スポーツ学科の下窪 拓也先生研究が『スポーツ社会学研究』に採択されましたので、
研究内容についてわかりやすく解説していただきました!


人々はさまざまな趣味を持っています。
数ある趣味の中でも、スポーツ観戦を趣味として挙げる人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、スポーツを観戦する人もいれば観戦しない人もいます。
加えて、スポーツを観る人と言っても、人によってどの競技を好んで観のかは異なります。
では、どのような人が、どのようなスポーツを観戦するのでしょうか?

古くから社会学では、スポーツ観戦を含む趣味は、その人の経歴、経済状況、職業、そして性別といった、社会的な属性によって決められるものであると考えられてきました。
そこで、本研究ではこうした社会学の理論を基に、日本のスポーツ観戦者の実態解明を目的として、スポーツ観戦者の社会的属性の検証を行いました。
分析には、2018年に笹川スポーツ財団が日本全国に居住する男女3,000人を対象に実施した「スポーツ・ライフに関する調査」の二次データを使用しました。

分析の結果、日本のスポーツ観戦者の社会的属性とスポーツ観戦の仕方について、以下の5つが明らかになりました。
①子供の頃に運動をしていた男性は幅広いジャンルのスポーツを観戦する傾向にある。
②技能を有する職に就く女性は、①よりもジャンルの幅は狭いものの、多様なスポーツを観戦する傾向にある。
③低・中所得層の男性は甲子園やプロ野球など国内の野球だけを観戦する傾向にある。
④同居する家族がいる女性は、サッカーワールドカップやオリンピックなど人気の高いスポーツイベントだけを観戦する傾向にある。
⑤若年層はスポーツ観戦に消極的である。

以上の結果から、日本社会における趣味の役割、そしてスポーツ観戦という一種の文化の位置づけの一端が明らかになりました。


下窪先生、ありがとうございました!

皆さんはどのようにスポーツ観戦をしていますか?
自身の身近な疑問や興味を研究にすることで、面白い発見がたくさん出てきますね!

ぜひ皆さんも、健康スポーツ学科で学びませんか?

 

健康スポーツ学科

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