おとといから、今年度大学院修士課程を修了する3人の学生の研究を紹介しています。
今日は、佐々木悠介君の内容です。
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今回、1月16日の学科セミナーにて修士論文の内容を発表する機会を頂きました。
発表させていただいた内容は「跳躍動作の筋シナジーの抽出と技能評価への応用可能性」です。
筋シナジーについては当ブログ「体力医学会参加報告」に記載しているのでそちらもご参照ください(リンク→https://nuhw.ac.jp/nuhw-blogprevimg/hs/cat6842079/?p=2)。
今回の報告では、中間発表時点から対象者数を増やし、個人個人から得られた筋シナジーから垂直跳び、立ち幅跳びの種目特異的な筋シナジーの抽出を行いました。
その結果、垂直跳びからは2種類の筋シナジー、立ち幅跳びからは3種類の筋シナジーが抽出されました。
また筋シナジーを用いて、垂直跳びや立ち幅跳びの技能評価が可能を検討したところ、筋シナジーに対する各筋の貢献度や、筋シナジーの組み合わせによってパフォーマンスが異なり、筋シナジーを用いた技能評価が可能である可能性が示唆されました。
跳躍動作の筋シナジーについては報告されていなく、本研究の結果は新規性が高いと考えています。
また筋シナジーを応用した技能評価の方法を、より詳細に検証することができれば、競技レベルの向上につながる新たな知見を得ることができると考えられます。
筋シナジーについての研究は、分析やデータの解釈が難しく、修士論文として完成させるまで時間がかかりましたが、その分充実した時間だったと思います。
そして、1月23日には修士論文の審査会が行われました。
審査会を終え、これまで尽力したことに対する達成感がある一方、
説明がうまくできなかったなど反省点もあります。
質疑応答では、副査の先生をはじめ、フロアの先生方から貴重な意見をもらうことができ、筋シナジーの研究の面白さを改めて感じることができました。
これからの修士課程修了までの期間は、審査会でご意見いただいた内容を検討し、修士論文をより良いものへできるよう努力したいと思います。
最後になりますが、修士論文作成にあたりご協力いただいた先生方や学生の皆様へ、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
以下、写真は修士論文審査会前の1月に行われた研究セミナーのものです。
先生方からの質問にも物怖じせずにしっかりと答えていた姿はとても立派でした。
佐々木悠介君(修士課程2年)
質問をする小野まどか先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ono.html
質問をする西原康行先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nishihara.html
新潟医療福祉大学 大学院修士課程 健康科学専攻 健康スポーツ学分野
https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/