今回、「コーチング論」という講義をご紹介します。
この講義は1年生を対象に開講されています。
担当しているのは池田祐介先生です。
池田祐介先生
プロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ikeda.html
この日、小林志郎先生から自身のコーチングについて話がありました。
小林志郎先生
プロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/kobayashi.html
講義風景1
講義風景2
過去にこのブログで紹介しましたが(「【授業風景】陸上競技」クリック)、小林先生は円盤投げで日本選手権を4回も制した経歴をもっています。
この日の講義の中で、小林先生は「自分で記録を出そうとして出した記録か、勝手に出てしまった記録なのかは全く意味が違う」といったことを話していました。
また、小林先生の話の後に、質疑応答の時間が設けられ、学生と以下のようなやり取りがありました。
【学生の質問1】
選手の時と指導者になってからでは、どっちの方が気づくことが多いのですか?
【小林先生の回答1】
指導者になった時の方が気づきが多いです。
選手の時は自分が強くなることだけを考えていればよかったけれど、指導者になると全体をみなければならないし、選手に伝えようとしてもうまく伝わらないことがあります。
だから、いろんなことを考えることが必要になりました。
【学生の質問2】
日本一になった時にもっと上を目指そうと思いましたか?
【小林先生の回答2】
その時点で世界との差が10mくらいあったから、すぐに世界を見据えることはできませんでした。
しかし、一歩ずつ着実に進んでいくことを考えて競技に励んでいました。
また、授業の中ではこんな話もありました。
「練習とは、身体を動かすだけではなく、自分の競技や他の競技について考えたり、それらの本を読むことも練習と考えていいと思う」
「強い選手がやっていることを知る必要はあるけれども、自分に合っているトレーニングを実践する必要がある」
この日の講義の中で、小林先生がどのようなセルフコーチングによって自身の競技力を向上させていったのか、また指導者となった今、どのようなことを意識しながら指導にあたっているのか、といったことが話されました。
そこにはコーチングのヒントがたくさん隠されていたと思います。
とはいえ、そのヒントを得られるか否かは受講者の態度にもよるところが大きいです。
健康スポーツ学科には日本を制した教員がいるのだから、とりわけ強化部に所属する学生はその先生からヒントを得て欲しいと思います。
また、講義の中で、現在池田先生は小林先生と共同研究をしている、といった話もでました。
池田先生はトレーニング科学やバイオメカニクスを専門としています。
そんな池田先生と競技者として日本のトップに立った小林先生は一体どんな共同研究しているのでしょうか?
また、その研究の結果、どんなことが明らかにされるのでしょうか?
とても楽しみです。
在学生か学外の人問わず、池田先生と小林先生の共同研究に興味のある人は、ぜひ、先生のところへ行って聞いてみてください!!
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/
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