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2024.03.12

三瀬貴生先生の研究論文が国際誌「Sports Biomechanics」に掲載されました。

本学科の三瀬貴生先生の研究論文が国際誌「Sports Biomechanics」に掲載されました!

 

【研究の概要】

 水泳は肩関節障害が最も多く、ジュニアスイマーでも同様の傾向があります。肩関節障害の発生要因の一つに肩甲骨の異常運動があると考えられています。

写真①

陸上で上肢の挙上・降下運動を行った際に肩甲骨の異常運動(写真①)が観察された場合、肩甲骨周囲筋群に機能的な問題があるといわれています。本研究ではこのような簡便な評価方法を用いて、ジュニアスイマーの肩甲骨運動を評価しました。陸上で肩甲骨異常運動を有する選手は、ストローク(水を掻く)動作中の肩甲骨運動が有しない選手とは異なり、肩関節障害の発生リスクを有する可能性が明らかとなりました。成長期競泳選手の肩関節障害が発生するメカニズムの解明や肩関節障害を予防するためのスクリーニングへの応用が期待されます。

本研究成果は2024年2月21日に国際誌「Sports Biomechanics」に公開されました。
【研究成果のポイント】
1. 過去に報告がほとんどないジュニアスイマーを対象に競泳特有のストローク動作中の筋活動と肩甲骨運動を解析した点。
2. 陸上で肩甲骨異常運動を有するジュニアスイマーは水泳のストローク動作中に肩関節障害の発生リスクとなる肩甲骨運動が生じていたことを明らかにした点。
3. 肩甲骨運動の評価方法が陸上で実施可能で簡便なツールのため、肩関節障害のリスクと有する選手の早期発見・早期予防に応用できる点。
【掲載論文の情報】
Does scapular dysfunction alter scapular muscles activity and kinematics during swim stroke motion on adolescent swimmers?
Takao Mise*, Takeyasu Kurita, Shohei Kamakari, Hiroshi Akuzawa, Tomoki Oshikawa, Naoto Matsunaga & Koji Kaneoka(*は筆頭著者)
Sports Biomechanics. Published online (in press)
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