穴澤沙也可さん(新潟医療福祉大学大学院・健康スポーツ学分野・修士課程2年)、山代幸哉准教授らの研究グループの論文が5月5日付で、国際誌Brain Sciencesに掲載されました。
おめでとうございます!
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【題目】Sex Differences in Excitatory and Inhibitory Function in the Primary Somatosensory Cortex during the Early Follicular Phase: A Preliminary Study
(卵胞初期における一次体性感覚野の興奮・抑制機能の性差)
【内容】
本研究では、先行研究によって女性ホルモン濃度が男性と変わらないとされる初期卵胞期(月経2-4日)に一次体性感覚野の興奮性を評価するSEPと抑制性を評価する二連発抑制(PPI)について検討しました。その結果、男性と比べて女性では女性ホルモン濃度が低いとされる時期に、一次体性感覚野の興奮性は高く、PPIによって評価される抑制は強くなることが明らかになりました。このことは、少なくとも女性ホルモンが高くない時期に男女の脳の興奮性と抑制性の機能には違いがあることを示しています。
本研究成果は、女性アスリートの運動・感覚学習などに応用できる知見であると考えています。今後の研究では女性ホルモン濃度を血中か唾液中から分析し、より精度を高めて男女脳の性差について検討していきたいと考えています。