先週末、今年度の卒業論文の提出日でした。
上段左から長谷川さん、高橋さん、下段左から西島君、高野さん、鈴木君
いずれも佐近慎平先生のゼミ生
佐近慎平先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sakon.html
左から西山君、皆川さん、江黒さん
いずれも佐藤大輔先生のゼミ生
佐藤大輔先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_d.html
大学によってまちまちですが、健康スポーツ学科では卒業論文を書くことになっています。
卒業論文とは、大学での学びの集大成といっていいでしょう。
大学に入学してから、学生はそれぞれの興味関心にもとづいて、さまざまな学問を学んでいきます。
3年生になった際には「専門ゼミ」に所属することになります。
このゼミの中で、学生は専門性をより深めていきます。
そして、それぞれの問題意識を出発点として、その問題を改善あるいは解決するために実験したり、調査したり、文献を深く読み込んだりして、結論を導き出します。
この一連の流れが、いわば「卒業研究」ということができます。
たとえば、
「子どもに投げる動作を教える場合、どんな方法が有効なのかな?」
といった問題意識をもつとします。
この問題を改善あるいは解決するために、子ども5人に対して方法Aを用いて指導し、別の子ども5人に対して方法Bを用いて指導してみます。
評価の観点として「飛距離」、つまり「どこまで遠くにボールを投げられたのか」を設定します。
方法Aを用いて指導された子ども達の平均飛距離は○○m、方法Bを用いて指導された子ども達の平均飛距離は△△m、これらを比較すると方法Aを用いて指導された子ども達の平均飛距離の方が長い、つまり遠くまでボールを投げることができたとします。
そうすると、「子どもに投げる動作を教える場合、方法Aが有効である可能性が考えられる」、という結論にいたります。
大雑把ではありますが、なんとなぁ~く、卒業研究というものをわかってもらえたでしょうか?
4年生のみなさん、卒業研究、お疲れ様でした。
それぞれ苦労もあったと思います。
大学院へ進学する人にとっては、あと2年間、これまでよりも少し深い学びを経験し、修士論文を仕上げることになります。
しかし、多くの人にとって「論文」を書くことは、卒業論文が最初で最後なのではないでしょうか?
卒論によってはそれ自体がより高い価値をもつこともありますが、学生のみなさんにとっては、それを完成させる過程が大学卒業後にも生きる「価値ある経験」となります。
卒業してから問題に直面した際には、ぜひ卒論完成までの道のりを少し振り返って、どのように問題を乗り越えて来たのかを考えてもらえたらいいのではないでしょうか。
4年生にとっては、大学生活も残りわずかとなってきました。
「貴重な学生としての時間」を、ぜひ有効に活用してください。
1年生から3年生のみなさん、今度は君たちの番です。
それぞれが大学で、「何をしたいのか」「どんなことを知りたいのか」「自分の興味関心はどんなことなのか」といったことを少しずつより深く考えてみてはどうでしょうか?
健康スポーツ学科 ゼミ紹介
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/seminar.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/