こんにちは。
陸上競技部男子長距離ブロック主将、健康スポーツ学科4年の志賀達哉です。
2018年11月2日(土)。
名古屋・熱田神宮から三重・伊勢神宮までの106,8kmを8人の合計タイムで競う全日本大学駅伝が開催され、私たちは創部12年目にして初出場を果たしました。
この大会に臨むにあたって、私たちの定めた目標は21番。
目標が低いと感じるかもしれませんが、陸上競技は実力が数字となって表れるシビアな競技です。
他大学との実力差はタイムを見れば一目瞭然であり、なんとか届くのではないかという目標がこの順位でした。
この目標を達成するために、序盤で他大学の選手に離されてしまっても無理をせず、自分のペースを貫き、自分の持てる100%の実力を発揮することが大会当日、各選手に課せられた課題でした。
当日の天候はやや小雨が降っていましたが気温も高くなく、走るには絶好のコンディションでした。
レースは予想通り、前半から先頭集団に大きく離される展開。
襷は3区で途絶え、4区から白襷となりました。(先頭通過から一定の時間が経過すると、前走者の襷を待つことなく白い襷をかけて次の走者はスタートする。)
総合結果は25チーム中24位。駅伝の醍醐味である襷をつなぐということもままならず終わってしまいました。
全国の高い壁に跳ね返された形となりましたが、こうなることは部員のだれもが予想していたことだと思います。
というのも今回1位だった青山学院大学の選手と本学の選手はトラックで走る10000mで平均して1人当たり約3分の差があります。
この状況で駅伝をすれば、終えるころにはチームのタイムを合計して約30分差がついてしまう計算になります。
他大学の選手に対しても3分とまではいかなくてもそれに近い差があるのが現状です。
全日本大学駅伝で他大学と対等に渡り合うためにはこのタイムの差を埋めていかなければいけません。
まずは一人一人の地力をじっくりと上げていくことが当面の課題でしょうか。
長距離走の練習はつらく苦しいものではあり、走っているときは自分との戦いです。
これまでよりもさらに長い距離の練習、よりスピードを求める練習。
食べ物や日常生活の我慢など、やらなければいけないことは山積しています。
しかし、全日本を経験し、より上のステージを目指すために私たちに残された選択肢は、そういった取り組みをやるかやらないかではなく、やるか、やるかです。誤字ではありません。
「やる」か、「やる」か。
やるorやるです。
大会を終えて、来年に向けてステップアップすべく部員の気持ちは非常に高まっています。ただ人間は忘れやすい生き物です。
これから先、その気持ちを苦しい毎日の中でも忘れずに持ち続け、長いスパンで練習し続けることができれば、来年の結果が楽しみなものになると思っています。
私は1年間、主将としてチームを任されてきたわけですが、4年目は過去3年に比べても最低の成績しか残すことができず、当日もメンバーとして走ることはできませんでした。
大会直前も教育実習でやむを得ずチームから離れ、最後まで主将としてチームに納得のいく関わり方ができませんでした。
大会前日、スタート地点である名古屋市についたとき、走れないという悔しい気持ちから自然と涙もこぼれました。
それでも憧れであった全日本大学駅伝の舞台をこれまで共に過ごしてきた仲間が走るのを見て、胸に熱いものがこみ上げてきました。
性格上あまり口には出せませんでしたが、この文章を通して仲間に感謝の気持ちが伝わればいいなと密かに思っています。
いや、やっぱり伝わらなくていいです。キャラじゃないので。(笑)
この舞台に来ることができた喜びを感じつつも、ほろ苦い初出場となった今大会ですが、チームは間違いなく新たな歴史の1ページを刻みました。
そしてそれと同時に、新体制となって新たなチームが始動します。
変わっていく部分、変えなければいけない部分を精査して、より良いチームになっていくことを期待したいと思います。
最後に、初出場が決まってからたくさんの方から激励の言葉をいただき、レース当日もたくさんの応援を背に走り切ることができました。
日々、支えてくださる皆様への感謝の気持ちを胸にこれからも目標に向かって精進していきたいと思います。
今後とも、男子長距離ブロックを宜しくお願いいたします。
志賀達哉
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今回、前編と後編にわけて全日本大学駅伝の記事を掲載しました。
新潟医療福祉大学健康スポーツ学科の学生は、それぞれ思い思いに大学生活を過ごしています。
各部活動の歴史は、そこに所属する選手(学生)、指導者(教員)の日々の努力によって積み上げられていきます。
今年、全日本大学駅伝に初めて出場することができたのも、それまでの本学陸上部に所属し、陸上を中心に大学生活を送ってきた諸先輩方のおかげでもあります。
それぞれの年代で全国を目指しても敗れ去った歴史があり、その歴史の上に全日本大学駅伝初出場という快挙があったと思います。
伊勢路を走った学生も、伊勢路を走れなかった学生も、それぞれの「想い」があり、次の世代はその想いを背負いながら新たにスタートを切ってもらいたいと思います。
とはいっても、そんなことを普段から考える必要はありません。
好きの気持ちで始めた陸上競技を、思う存分楽しみ、ひたむきに努力することが、本学陸上競技部の発展につながるはずです。
だから、まずは己の限界へ挑戦してもらいたいと思います。
ぜひ、新たな歴史を築き上げてほしいと思います。
新潟医療福祉大学 陸上競技部HP
新潟医療福祉大学 陸上競技部twitter
健康スポーツ学科
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