なんと!
山代幸哉先生の研究論文が国際誌に掲載されました!!!
だから、論文は英語で書かれています。
「論文って何?」って思う人もいるでしょう。
論文とは、簡単にいえば、「研究の成果」です。
実験や調査、理論的考察(論理的に考えること)などを通して、今までわからなかったことを発見する、解き明かす、新たな考え(理論、思想など)を呈示するといったことが、研究です。
つまり、今回、山代先生は「あること」を解き明かすことができたのです!!
ちなみに、論文が掲載されるまでの大まかな流れは以下になります。
論文の執筆 → 学術誌へ投稿 → 審査(論文の妥当性などの検証)
→ 審査結果の通知 → ①掲載可となれば学術誌へ掲載決定!!
→ ②修正の指示があれば修正
→ 再審査 → 再審査の結果の通知 → ① or ②へ
→ ③掲載不可(研究に問題あり)
海外の学術誌に投稿したので、山代先生は論文が掲載されるまでに海外の人と英語でやりとりをしていました。
山代先生が解き明かした「あること」は以下に「日本語で」書かれているのでぜひ読んでみてください。
もしわからなければ、ぜひ山代先生を訪ねて「直接」話を聞いてみてください!!
と、その前に、山代先生のコメントを載せますね!
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みなさんこんにちは。
今回の論文はこれまでで一番苦労しました(笑)
そのため喜びは大きいものでした。
最初に学会誌に投稿したのが2017年の8月、
そして4回も審査員とやりとりをし2018年の11月に論文が採択されました。
私は研究」と「コーチング」の合わせ技で「世界一」を目指しています。
それぞれの道では世界一は無理だと認識しています。
でも、世界的に見ても2つのことを世界レベルで両立できている人はあまりいません。
論文と日本代表をコンスタントに輩出できるようにこれからも修行に励みます。
先日、1年生対象の「コーチング論』という授業の中で、研究やコーチングについて話をしました。
興味を持ってくれた学生はぜひ研究室に遊びにきてくださいね。
山代幸哉先生@J604
山代先生の研究室①
山代先生の研究室②
ここからは研究論文の紹介です。
ヒトの刺激変化の「認知」は二次体性感覚野が担っている!
【研究概要】
ヒトの生存にとって身の回りに起こる「刺激変化」をいち早く捉えることは非常に重要です。
本研究では、ヒトの変化認知に関わる脳活動が刺激からどのくらいの時間帯で起こるのかについて点字様の刺激を使って検討しました。
その結果、ヒトの変化認知は刺激から約100ミリ秒で成立し、その脳活動は二次体性感覚野(S2)が担っていることを明らかにしました。
【研究者のコメント】
本研究は、体性感覚領域に起こる変化を認知した際の脳活動について「刺激変化前の長さ」をコントロールすることで検証しています。
その結果、刺激変化前の長さに関わらず一次体性感覚野(S1)の活動は同様に起こり、二次体性感覚野の活動のみ刺激変化前の長さに依存して大きくなることがわかりました。
この手法を用いることで、将来的には運動学習などに関与する体性感覚の記憶機能などを評価できると考えています。
【研究のポイント】
①一次体性感覚野(S1)の脳活動は、刺激変化前の長さが0.5秒から3秒に変化しても一定である。
②二次体性感覚野(S2)の脳活動は、刺激変化前の長さが長くなるについて大きくなる。
③二次体性感覚野の脳活動は体性感覚記憶を含む脳活動である。
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/181113.pdf (21.2KB)
【原論文情報】
Koya Yamashiro, Daisuke Sato, Hideaki Onishi, Kazuhiro Sugawara, Naofumi Otsuru, Hikari Kirimoto, Sho Nakazawa, Yudai Yamazaki, Hiroshi Shirozu and Atsuo Maruyama
Change-driven M100 component in the bilateral secondary somatosensory cortex: a magnetoencephalographic study(in press)
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山代幸哉先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/