今日は、馬場康博先生の発表内容を紹介します!!
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筑波大学にて開催されたBiomechanics and Medicine in Swimming 2018に参加させていただきました。
この学会は、4年に1度開催される水泳関係の国際学会です。
4年前にオスロで発表された指導教員の姿を拝見していたので、私は、初めての英語でのOral(口頭)発表に挑戦しました。
「習うより慣れろ」の精神で、「出来るようになってから発表するというより、発表しながら出来るようになるといいな」と考えました。
私は水泳部に所属し、屋外での長距離泳(オープンウォータースイミング)競技を専門にしています。
今回は、海でのクロールを慣性センサの角速度情報を用いて定量化する内容で発表しました。
具体的には、海で5kmを泳いだ際に何掻きストロークをしたのか? 計測した角速度情報をもとに抽出データから推測しました。
【タイトル】
Stroke time estimate in 5 km open water swimming using a tri-axial inertial sensor device: Pilot study of sensor availability
【概要】
海での泳動作情報が少ないが、プールでの泳動作情報抽出で妥当性が確認されている慣性センサを使用することでオープンウォータースイミングの泳動作を定量化した。
その結果、体を回転させるローリングの回数(2、334ストローク)をカウントすることができた。
また、局面毎に分けることで泳いでいない局面や前方確認をしている局面を推測することができた。
慣性センサは、長距離水泳のオープンウォータースイミングの泳動作情報の一部推測に適した道具である。
馬場康博先生
発表準備までの時間に限りがあったものの、ポスター発表よりも丁寧に方法論を説明できたので、より多くの方に耳を傾けてもらいました。
今回の口頭は、発表10分、質疑応答4分で構成されていました。
発表練習では何度も10分をオーバーしていた上、発表の際に頭が真っ白になって沈黙になることもあったので、発表中は、「丁度10分くらいかな」と感じていましたが、私の発表は8分で終わってしまいました。
10分の時間を知らせるベルの音が鳴らないまま、質疑応答に入りました。
しかし、私の長所は「英語が通じなかったり、分からなくても大丈夫!」という、根拠のない、理解しがたい自信です。
「(一人で発表する)口頭発表よりも(相手と会話できる)質疑応答の方が聞き返すこともできるし、安心だ」と思っていました。
また、私の稚拙な英語発表にも関わらず、聴講してくださったフロアのみなさんも理解しようとしてくれた印象だったので、発表を終えて(勝手に)周囲の研究者が見守ってくれるような温かい気持ちになりました。挑戦することで多くの経験値を獲ることが出来ました。
さらに、発表に至るまで、多くの方々にお手伝いいただきました。研究の打ち合わせ、実施、抽出情報の解釈、発表内容の相談etc…
この場をお借りして、現在の環境に感謝を申し上げます。
そして、今後も学生指導の力をつけるために、自分自身の能力を高めていきたいと考えています。
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今年度も馬場先生はオープンウォータースイミングの国際大会に帯同したり、今回とは異なる国際学会で発表をしたりと、水泳に研究に日々奮闘しています。
FINA/HOSA Marathon Swim World Series 2018 #3 Setubal への参加(クリック)
(オープンウォータースイミング国際大会の様子)
(国際学会の様子)
馬場先生は、いつも学生と仲良く戯れていますが、学生が普段目にしないところでは、国際大会に帯同したり、国際学会で発表したりと、大活躍しています。
健康スポーツ学科には国際的に活躍する先生が多数在籍しています。
身近に、そんな先生がいるんです!!
在学生は、そんな環境をどう生かしますか?
馬場康博先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/baba.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/