8月も過ぎ、各自治体での教員採用試験も大詰めを迎えようとしています。
一次試験の結果が出て、二次試験へ進めた学生、一次試験で残念な結果に終わった学生、一次試験の結果を待っている学生、様々です。
この日、脇野哲郎先生による模擬授業講座が開かれ、一次試験を突破した学生が講座に参加しました。
真ん中:脇野哲郎先生
この日の講座では、学生が先生役となり授業を進めながら、脇野先生が途中で介入するというやり方で模擬授業が行われました。
どのような板書が、生徒にはわかりやすいのかを考えながら模擬授業を行いました。
授業を始める時には「笑顔」で、というアドバイスを実践していました!!
この日、3人の学生が、板書の仕方、生徒への問いかけの仕方など、脇野先生のアドバイスを聞きながら模擬授業を行っていました。
授業のやり方に「正解はない」と思います。
だから、現役の先生も試行錯誤しながらより良い授業を目指しているはずです。
先生になる前から、試行錯誤してより良い授業を目指し、その過程で苦悩することはとても重要な経験だと思います。
それは、先生になった際に「より良い授業を展開することができる」ということだけではなく、「より良い授業を展開するために試行錯誤し、苦悩する癖をつける」という意味も担っているはずだからです。
その「癖」を身につけている間、その先生は「常により良い授業を目指し続ける」のではないでしょうか。
子どもが好きだから、教えることが好きだから、部活で指導したいから、といった理由で教員を目指すことは決して悪いことではないと思います。
しかし、学校の先生である以上、「教科をちゃんと教えられるのか」が問われます。
中高の保健体育の先生ならば、「ちゃんと運動を教えられるのか」「ちゃんと保健を教えることができるのか」ということであり、小学校の先生ならば「各教科をちゃんと教えることができるのか」ということです。
「各教科ないし専門とする教科をちゃんと教えることができる」ということが、教員の専門性であり、教員という専門家としての価値であるはずです。
それなしで、人間教育をしている、部活動を指導しているというのであれば、「人間教育は家庭でもできます」「部活動はスポーツクラブでもできます」という意見があった場合にどのように議論を展開すればいいのでしょうか。
そんなこんなをしている間に「勉強は塾でします」という意見が噴出した場合、とりわけ義務教育課程における「学校」は何をすればよいのでしょうか。
「義務教育課程」における「学校」には、必ず存在価値があるはずです。
ただし、その存在価値の中核がぶれてしまっては「学校」の存在価値が危ぶまれるのではないでしょうか。
「授業」は、まさに学校の存在価値を担い、先生の「腕の見せどころ」になります。
教員を目指す学生には、模擬授業を繰り返し、専門家としての力を蓄えてもらいたいです。
教職支援センターは夏休みの間も開室しています。
一次試験の結果の良し悪しにかかわらず、「本気で」教員を目指す学生は教職支援センターに集い、「力」を蓄えてください!!
8月の教職支援センターの開室時間と教員在室
https://nuhw.ac.jp/nuhw-blogprevimg/photos/uncategorized/2018/07/30/20180730.gif
脇野哲郎先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/wakino.html
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