7月28日(土)に、新潟医療福祉大学で
「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端研究拠点‐Sports &Health for All in Niigata‐」
略してSHAIN(シャイン) プロジェクトのキックオフ・シンポジウムが開催されました!!
会場の様子1
このプロジェクトは、文部科学省から「平成29年度 私立大学研究ブランディング事業」に選定されたことによって始動しました。
簡単にいえば、SHAINプロジェクトとはリハビリテーション科学とスポーツ科学の2つの研究領域を融合させることで、本学がアジアに秀でる研究拠点となることを目指し、大学のブランド力を向上させ、地域を活性化させるプロジェクトです。
当日、多くの方がシンポジウムに参加されました。
会場の様子2
山本正治学長の挨拶からシンポジウムが始まりました。
学長 山本正治先生
特別講演では、内閣官房参与の平田竹男氏を迎え、「2020年東京オリパラに向けて」と題した講演が開かれました。
講演の様子
平田竹男氏
【主な役職】
内閣官房参与
内閣官房東京オリンピック・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局長
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授
特別講演のなかで、平田氏は「今日はこれだけ覚えてください。2020年は五輪ではなく、『オリパラ』です。そして、日本が世界で初めて2度目のパラリンピックを開催します」といったこと話されました。
平田氏が伝えたかったことは、「オリンピックだけではなく、パラリンピックにも目を向けてほしい」ということでしょう。
オリンピックやパラリンピックは、「人間の運動能力の神秘性を披露し、それを競う大会である」ともいえます。
あの舞台に立つ人たちの運動能力は、超人的といえます。
誰もが100mを9台で走れるわけではないですし、義足で何mも跳躍をすることができるわけではありません。
オリンピック・パラリンピックは、まさに人間の運動能力を競う場なのです。
オリンピックはメディアに掲載されることが多いです。
一方で、パラリンピックはオリンピックに比べてメディアへの露出度が低いです。
しかし、パラリンピックこそ、人間の運動能力の神秘性を、われわれに教えてくれます。
2020年の「東京オリパラ」では、ぜひ、パリンピックに注目して日本選手を応援しましょう!!
また、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の玉置龍也氏には、特別講演として「今後のスポーツ分野における理学療法士の役割」について、お話いただきました。
玉置龍也氏
【主な役職】
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
医療サービス部選手村診療所課・会場医療計画課(兼務)
横浜市スポーツ医科学センター理学療法士(非常勤)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー
玉置氏からは、スポーツ分野における理学療法士の役割を、実例を交えながら話していただきました。
そして、「スポーツ分野における理学療法士の専門性は経験ではなく知見である」という言葉をいただきました。
プログラムを用意して、そのプログラム通りに運動機能が回復する場合には大きな問題はありません。
しかし、骨格、体格、身長、体重、筋量など、個人によって異なります。
だから、テーラーメイド(和製英語:オーダーメイド)方式で、個人にあった運動機能回復プログラムを用意することが必要不可欠になります。
そして、それを実践することがスポーツ分野における理学療法士の役割となります。
そのためには、理学療法士は経験を蓄積させ、知見として有することが必要となります。
玉置氏からは、そのような話を聞くことができました。
ちなみに、テーラーメイド方式が必要なのは、何も理学療法士だけではなく、指導者すべてに共通することであり、人を育てる教員にもいえることでしょう。
この日、素晴らしい天気に恵まれ、素晴らしい講演を聞くことができました。
健康スポーツ学科、および新潟医療福祉大学は、今後も盛んに研究を実施することで、その成果を新潟に、そして全国に還元していきます!!
@新潟医療福祉大学
新潟医療福祉大学 SHAIN プロジェクト