今回、大学の短期留学制度を利用し、オーストラリアにあるアデレード大学へ留学した山代幸哉先生からのご報告を掲載します。
以下、山代先生からの報告です。
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大学の短期留学制度を利用し、アデレード大学のMichael Ridding教授に指導を仰ぎました。2017年12月25日~2018年3月11日の間、オーストラリアに滞在しました。
(左:馬場先生、右:山代先生 @ブライトンビーチ)
留学の目的は以下の3つです。
① 本学研究環境で応用可能な研究手法の確立
② 国際的に発信するための知識・技術の獲得
③ 新たな共同研究環境の開拓
大学ではMichael Ridding教授の指導の下、理学療法学科の小島翔先生と一緒に、運動学習と磁気刺激によって誘発される脳活動の関係性について実験を行い、11名のデータを取得しました。
その結果、運動の学習効果が高い被験者ほど磁気刺激によって誘発される脳活動が大きくなる傾向があることを明らかにしました。つまり、この脳活動を大きくできれば、運動の学習効果を高めることができることになります。
実験のほかに日本との研究システムの違いや研究者同士の関係性の違いなど刺激を受けることが非常に多かったです。たとえば、アデレード大学では9時から17時までが勤務時間で、その間に研究・実験はみっちり行われます。しかし、勤務時間が過ぎれば自分の時間を大切に使っていました。また、教員や学生はそれぞれの地位に関係なく、「1人の研究者」として活発に議論をしていました。
このような風土がそれぞれの研究力を高めていくものだと感じました。
他にも、各研究者が絶え間なく実験を行っている姿や研究の分業化されていることも強く印象に残っています。分業化されることで研究が促進されているのだと感じました。
(実験の様子)
研究に従事できる環境に約3カ月いられたおかげで「研究マインド」や「英語力」の重要性を再認識でき、帰国後の自分の生活に還元されています。
今後、この経験を学科の先生方と共有し、学科の研究力向上に活かしていきたいと思っています。
このような機会を提供して下さった大学および学科に感謝し、早急に成果を形として残したいと感じています。
(左から小島先生、ジョン先生、マイク先生、山代先生 @マイクの研究室にて)
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山代先生は、運動生理学、神経生理学を専門とし、アスリートの運動能力と脳の神経活動に関する研究を行っています。
また、強化指定クラブの陸上競技部において、短距離ブロックのコーチとしても活動しています。
日常生活ないし現場に生かされるために、研究は行われています。
山代先生は現場に直接生きる研究を実践し、さらにコーチとしても実績を積んでいます。
在学生のみなさん、ぜひ山代先生(@J604)に研究やスポーツ指導に関するコツを聞いてみてください。
高校生のみなさん、健康スポーツ学科では「研究」「スポーツ」などを思う存分楽しむことができます。ぜひ、一度オープンキャンパスに来てください。
山代先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html
新潟医療福祉大学 陸上競技部
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